「老化を進める糖化って何?」
そんなあなたの疑問を解決します。
*本記事の内容
・老化を進める糖化とは?
・糖化を進める要因
・糖化を防ぐおすすめの栄養素
肌の老化を加速する糖化とは?
人は生きていく上で、ブドウ糖、酸素は必須ですが、一方で老化させるという矛盾する要素があります。
ブドウ糖は酸素が結びつき、水と二酸化炭素とエネルギーを生成します。
この時、酸素要因で”体が錆びる”現象が起こり、これを「酸化」、ブドウ糖要因で”体が焦げる”現象を「糖化」と呼びます。
酸化は、リンゴの皮を剥いてそのまま放置しておくと茶色くなりますが、それはまさに酸化が起こっている証拠です。人間の体にも同じようなことが起こっているわけです。
一方糖化は、タンパク質、脂質とブドウ糖が結合し、熱せられることでAGE(終末糖化産物)を生成し、蓄積していくことを言います。
AGEは病気や老化の原因であることがわかっています。
具体的には、皮膚のコラーゲンを変化させ、シミやしわを発生させたり、血管のタンパク質を変化させ、動脈硬化を起こしたりします。
糖化の要因
糖が体内で余剰
人間の体はタンパク質と脂質がほとんどを占めます。
そのような中で、糖が余剰になるとどうしてもタンパク質と脂質に結びついてしまい、体温で熱せられることでAGEを生成してしまいます。
その結果、糖化が進んでしまいます。
AGEを含む食品を摂取
AGEが生成している食品を口に入れることで悪影響を受けるパターンもあります。
具体的な例としては、ホットケーキがあります。ホットケーキを焼くとこんがりとキツネ色になりますが、キツネ色がまさにAGEが発生している証拠です。
AGEを口に入れると約10%が体内に取り込まれ、7%が長期間体内に残存します。そういうわけで、AGEを摂取する量をいかに減らすかがポイントになります。
AGEは調理法によって、生成量が変わります。生の素材のAGE量を1とすると、煮るは2、焼くは8、揚げるは約10倍の倍AGEが生成します。
AGEの観点では極力生で食べた方が良いということになりますが、生肉を食べる訳にはいかないので、AGEが低くなる煮る調理法を極力選択するとよいでしょう。
実は、生成したAGEを減らす方法があります。それは食品に酢を和えることで約半分に減らすことができます。酢はレモン汁でも代替できます。
紫外線を浴びる
紫外線がしみ、しわ、肌の老化を進める原因は、AGEの量が増加するからです。UVカットオイルを上手に使って、紫外線を抑えましょう。
タバコを吸う
タバコもAGEが増える要因となります。昔から言われているとおり、健康には明らかに良くないです。
糖化を予防するおすすめの栄養素とは?
カルノシン
カルノシンは強い抗酸化作用を持ち、渡り鳥の胸肉、まぐろやかつおに多く含まれています。
これら生物に共通するのは、昼夜問わず休みなく動き続けることができる能力で、カルノシンの働きによるものと言われています。
積極的に食べることで、AGEの発生を抑制することができます。
ビタミンB1、B6
ビタミンB1、B6もAGEの発生を抑える効果があります。
具体的には、以下の食品に多く含まれます。
・B1:豚肉、玄米、大豆、レバー、鶏肉
・B6:まぐろ、かつお、ナッツ、肉類、野菜、バナナ
これらを上手に摂って、糖化を活肌を取り戻しましょう!